IoT とコグニティブ・コンピューティング


IBM の事業動向は、一般には直接的な影響力を持っていないようですが、IT 業界を中心に注目度はたいへん高いものです。

日本 IBM は、2016年3月1日に「Watson IoT 事業部」を新設しました。IBM Watson のコグニティブ技術と IoT 連携させる「IBM Watson IoT Platform」を提供していきます。

http://www.ibm.com/internet-of-things/jp-ja/

IBM Watson は、理解し、論理的に推論し、学習します。コグニティブ(認知・認識)コンピューティングによるシステムで、クラウド上にある API を通じて利用することができます。

http://www.ibm.com/smarterplanet/jp/ja/ibmwatson/

IoT データは、膨大な、いわゆるビッグデータとなります。その IoT データ分析などでの活用が見込まれます。また、このことにより、IoT 自体の開発も推進されるものと予想されます。

ところで、コグニティブコンピューティングといえば、昨年の MWC 2015 においてクアルコムが、Qualcomm Zeroth Platform を発表しています。まず、Snapdragon 820 に搭載され、スマートフォンでの画像認識などのほか、他のデバイスでの活用も期待されています。

https://www.qualcomm.com/invention/cognitive-technologies/zeroth

IoT は、結局どのようなものか、わかるようで、わかりにくいものとなっていますが、いくつかの技術と結びつきながら、ジワジワ広がってゆくのかもしれません。